皆さんこんにちは!!
今回は少し重い話かもしれませんが、とても重要なお話。私自身、この本を読んで大変勉強になりました!!
心の休ませ方
皆さんの周りにも、うつなどでお困りの方がお一人くらいいらっしゃるのではないでしょうか。私もそこそこの社会人人生で、このような方に出会ってきました。
そしてこの本を読んで、そういった方たちの事を全く理解できていなかったんだなと実感。
こちらの本はあのラジオ番組、テレフォン人生相談でお馴染みの、加藤諦三さんが書かれた本になります。
それではいつものように、薄くですけどご紹介させていただきます。もちろん伝えきれていないので、気になられた方は、ぜひ実際に読んでみてください(^_^;)
- 生きることに疲れた、とは?
- なぜそうなったのか
- まずは休もう
生きることに疲れた、とは?
前書きからこのような言葉がありました。生きることに疲れた、という言葉。
体は休めば回復します。眠たかったら眠ればいいわけです。しかし心が疲れ、生きることに疲れたとなると話が別です。
これは長い年月の積み重ねによって、心が疲弊しきってしまったということ。それによって生きる力が本当になくなってしまったのです。何もする気がなくなった、と言い換えることもできるかもしれません。
そして困ったことに、これは心身ともに健康な周囲の方には分かりません。私もそうです。
どうしてそんなこともできないのか、あるいはそれだけ恵まれているのになぜそれを良しとできないのか、といったこと。逆にどんなに辛い状況でもこのようにできる方は、心が健全な方なのでしょう。
心が擦り切れてしまった方にとっては、簡単な作業であったり、あるいは自分がある程度恵まれた環境にいても、その事に対する気力や感謝の気持ちが湧かない。そしてそれは、負の連鎖反応によってさらにご自身を苦しめてしまうことになります。しかし、それでも生きる力がないため、動くことができないのです。
なぜそうなったのか
では、なぜそのようなことになったのか。著者の加藤諦三さんは、親などの身近な環境を大きな要因として挙げられています。
無償の愛を経験することもなく、抑圧された環境で育った方々は、その抑圧に対応しようと小さい頃から生きていきます。その事によって心や脳が疲弊していく。心の中には憎しみや怒りが積もり積もっていき、しかしそれを世間に向けることができない(一部、外側に向ける方もいらっしゃるようです)。
そしてその中で成長された方々は、自分自身をしっかり表現できず、また周りに合わせようと我慢することが習慣化されている。そしていつか、完全に心が疲れ切る。
何とも悲しい話です。
さらに悲しいことに、そのような親御さんの元で育った方は、自分の子供にも同じように接してしまう。それは、本当は親にこうして欲しかった、と言う『こうして欲しかった』を、自らの子供に強要してしまうんだそうです。結果その子も、その抑圧に対応しようとする。
まさに負の連鎖です。
まずは休もう
では、そういった際はどうすればいいのか。
それには、まず休むことだと著者の方はおっしゃっています。寝ることでもいいし、音楽を聴いても良い。また可能なら、そのような環境や憎しみを持ってしまっている関係を断つことだ、とも書かれていました。ただこれはご本人の力ではなかなか難しいかもしれません。
私も医療関係者の端くれとしてこの本に出会って本当に良かったと思いました。今後の社会生活の中でうまく立ち回れない方を見かけた際は、この本のことを思い出して、もう少し広い心で見守ったり、時に手助けができればと考えています。
いかがでしたでしょうか。
著者の加藤泰造さんは、悩まれているご本人向けに書いた本として、語りかけるような書き方の本となっています。
ただこれはご本人だけでなく、その周りにいる方などに読んでもらっても、とても良い本ではないかと思いました。
さらにこの本を読んで思った事は、自分自身がとても恵まれた両親のもとに育ててもらったんだな、ということ。心が健康である事は、それだけ両親に無償の愛を持って育てられた、ということなのでしょう。
親孝行、足りてないわ(^_^;)
それでは皆さん、今日もよい一日を!明日はもっとよい一日を!!
心の健康は、体の健康と同じ位ありがたい!!