皆さん、こんにちは!!
広島サミットがあった2023年5月。
ばんちゃんパパは何だか、とてもとても気になる国が出てきました。
簿記3級の勉強もしながら、中国とインドのお勉強♩♩♩
中国に関しては近代中国に興味があり、いい本ないかなぁ、と思っていた所に舞い降りてきたのがこちらの本!!
その名も、レッドルーレット!!
筆者は中国でバリバリ活動されていた、中国生まれの方!!
日本含む、国外の方による中国の書籍も数多くありますが、実際、中国国内の方達はどのように国の成長を見てきたのか、さらにいま思うことは。
著者の生い立ち含め、とても読み応えのある本です♩♩♩
- 著者さんの経歴
- 中国でのビジネス
- 発展後の中国で
著者さんの経歴
著者である、デスモンド・シャム(沈棟)さんは元々中国で生まれ、そこからイギリス返還前後の香港で学生時代を過ごし、大学はアメリカへ留学。
何だかサラッと書いてますが、貧しい家庭に生まれたデスモンドさんは、大変な毎日を過ごされてます。
私じゃ耐えられないかも(^_^;)
そんな日々を支えたのが水泳です。
体格に恵まれたデズモンドさんは、バリバリ練習してメキメキ頭角を現し、水泳を通して多くの方達と出会いました。この水泳、本当にハードな練習をされていた模様。
このクラブ、ナショナルチームの代表者が出るくらいのクラブなのです!!
しかも小学生くらいの年代で、自分で朝食を作り、朝練に行ってその後、学校。
時には午後にもハードな練習が(^_^;)
デズモンドさんの忍耐力、すごい。。。
そしてそこで学ばれたことの一つが
「苦しくても、必ずいつかはプールから上がれる」
ということ。
この水泳で学ばれたことは、生涯のデズモンドさんを支える大きな教訓のようになっています。
その忍耐力、気力でアメリカのウィスコンシン大学に合格し、無事にアメリカで大学を卒業。大学でも水泳を通し、多くの友人を得ることができたそう。
卒業後、社会人としてのスタートは、香港でスタートしました。
ここから、著者さんの更なる劇的な人生が展開されます。
それは元奥様との出会いから始まりました。
ここまでで、かなり濃厚な人生ですけどね(^_^;)
中国でのビジネス
アメリカに憧れ、アメリカで青春時代を過ごした著者さんは、中国での社会生活に違和感を感じながら社会人としてスタートを切ります。
それはコミュニケーション。
スキンシップの取り方が全く違うのです。
アメリカとの大きな違いとしては、アメリカは比較的表面上なお付き合い。
しかし中国はベッタリ、といった感じ。
その中国独特の距離感の中で、特に上手くビジネスをされていたのがデズモンドさんの元奥様。
その交友関係はものすごく、なんとあの超大物政治家の奥様とベッタリだったのだとか。
その関係性と、ご本人さんたちの日々の猛烈な努力でビッグビジネスをどんどん成功させます。
中国の大物との関係である『関係(グワンシ)』、すごいです(^_^;)
ただ規模は違えど、日本や世界でもある話。
しかし、この風向きが変わった時の中国はすごかったんです。
発展後の中国で
国は発展のため企業活動を受け入れ、国内外の多くの企業はこの流れに便乗し、その勢いで中国は発展。
企業もとんでもなく潤ったのだそう。
しかし、国の成長も落ち着いてきた2000年代。
当時、北京空港周辺の設備投資に関わっていたデズモンドさん。その建設会社の関係者の方が、急に連絡が取れなくなります。
今考えるとその頃から、国?党?に目をつけられていたのでは、と考える著者さん。
国が企業家、資本家を求めなくなったのではないかと感じています。
その関係者の方はしばらくして、収賄容疑で調査されていることが分かり、さらにその後、終身刑が言い渡されています。
これについては、実際にやったやってないが問題ではなく、先ほどの関係(グワンシ)がものを言うそうです。
大きな関係(グワンシ)を持っていたはずのデズモンドさんご夫婦でしたが、その手はジワジワとお二人に。
お二人の間にはお子様が一人いらっしゃり、イギリスで育てていたデズモンドさん家族。
子供の夏休みに、中国で皆で過ごされていましたが、仕事のため奥様はそのまま中国に。
その後、行方知れずとなったのです(離婚はそのだいぶ前にされていました)。
実は、この本を出される直前にこの元奥様から連絡があったそう。
もちろん、本は出さないでほしい、という電話。
一体なぜこのようなことになったのか。
デズモンドさんご自身も、それまでお付き合いのあった中国国内の方たちも、誰も知らないそうです。
いかがでしたでしょうか。
成長期の中国の描写は、昭和の日本の話を聞いているような気も。ばんちゃんパパはその頃の社会には出ていませんが。
まだお子ちゃま時代(^_^;)
デズモンドさんが、中国の経済成長期をガムシャラに走り抜けてきた激しい疾走感と、中国(あるいは共産党?)の異質な政治や文化が織り混ざった本。
あくまで個人の目線にはなりますが、中国の過去やいまが見てとれ、本当に勉強になりました。
また元奥様のご無事も願うばかりです。
皆さんももしよろしければ、この疾走感や不安感、中国発展への想い。様々詰まったこの本を、よろしければぜひご一読ください。
一気に読み切れます!!
それでは皆さん、今日も良い一日を!明日はもっと良い一日を!!