皆さん、こんにちは!!
今日は久しぶりの薬剤師らしい話題。
床ずれってご存知ですか?医療の現場では褥瘡(じょくそう)と呼ばれています。
これからさらに高齢化社会が進むにつれ、さらによく聞く皮膚症状になってくるかと(^_^;)
今日は床ずれこと褥瘡について、記事にしていきたいと思います。
- 褥瘡とは
- 危険因子や、褥瘡になりやすい部位
- 治療や予防法
褥瘡とは
まず褥瘡とはどんな皮膚疾患なのでしょう。
日本褥瘡学会という、褥瘡について日々研究されているエライ先生方の団体によると『寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味を帯びたり、ただれたり、傷ができてしまうこと』と定義されています。
上記のように寝たきりのご高齢の方に多く見られますが、これは寝返りがうちづらく長時間圧迫され、また栄養状態や免疫力が総じて低いため、発症しやすいのです。
危険因子や、褥瘡になりやすい部位
しかし、その他にも危険因子となる疾患(糖尿病、骨盤骨折、脳血管疾患など)があったり、抗がん剤やステロイドの影響で褥瘡ができやすくなる可能性もあります。
ではどういった部位にできやすいのか。
それは尖った箇所、突き出ている箇所です。
具体的には後頭部や肩甲骨、肘膝やくるぶし、踵などがあげられます。ご自身の寝ている姿勢を意識されると、すぐに分かるかと!!
そして、こういった部位が赤みを帯びてきたら注意が必要。
褥瘡のチェックの仕方として、指で3秒ほどその赤い箇所を押してみて、白っぽくなったら褥瘡の可能性は低い。一方、赤いままだったら褥瘡の可能性が高くなってきます。放っておくとかぶれたり、潰瘍といって穴があくようなこともあります。
気になったらすぐにお医者さんへ相談しましょう!!
治療や予防法
褥瘡の治療は程度や状況によって様々です。
塗り薬を使う事もあれば、外科的な処置をすることもあります。そういったものとあわせて、専用のマットレスやスキンケア、運動療法など一緒に行うことも。
このような状況にならないための予防法ももちろんあります!!
まずは寝たきりの方は定期的に体位をかえること。2時間を超えない範囲で行いますが、専用のマットレスなどあればこれが4時間になるそう。でも、結構大変ですよね(^_^;)
そしてもちろん、栄養状態やスキンケアは大切さです!!
どんな疾患でもそうですが、長く元気に健康でいるには規則的な生活が一番!!
これからも時にハメを外しながらも健康的な生活を送っていきましょう!!
それでは皆さん、今日も良い一日を!明日はもっと良い一日を!!
ばんちゃんパパは最近体調悪し(^_^;)